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小1息子:合格なら広告塔に、不合格ならもう一度お客さんに(enaの集客戦略)

2022年5月(小1息子)

今日、小1息子は全国統一小学生テストのプレを受験しました。

算数30分フルでテスト形式で受けたのってきっと人生ではじめてです。さらには自己採点をしてあってビックリ(自己採点は間違いが多かったですが)。そもそも問題用紙と解答用紙が違うテストを受けたことがないので、ちゃんと指定されたところに答えを書けるのかな?と思っていたのですが…、親の知らぬ間に大きく成長していますね。

ちゃんと30分間、問題と格闘したようです。無事に練習できてよかったです。子どもが受験中は、保護者らは父母会があり、四谷大塚の直営校の教室長のお話を伺いました。

そのなかで、おもしろいと思った話をひとつ。

enaについての話です。四谷大塚の教室長は公立中高一貫校対策も私立中高一貫校対策もなく、便宜上分けているだけ、という考え方をされていました。

また、私ももともと公立中高一貫校の倍率が大変高いのは知っていたのと、それを専門とする塾(enaのことですね)があることも知っていたのですが、重要なのはenaにとっては、生徒さんが合格しても、不合格でもどちらでもよい、という見方を教室長がしていた点です。

合格ならenaの合格実績として広告塔となり次年度の集客につながります不合格なら中学1年生の1年間の塾代を無料にして、そのままもう一度公立高校受験の際のお客さんになってもらうという構造になっているそう。

中学1年生は中学1年2年3年の3年間でもっとも塾代が安い学年ですので、その学年を無料して、不合格になったお詫び?の位置づけで生徒さんを引き留めておいて、ゆくゆくのもっとも高額となる3年生でもう一回高額な塾代のかかる受験学年をenaで過ごしてもらう…という戦略です。

だから、enaとしては、高倍率で不合格者だらけになる公立中高一貫校を強みとして掲げても問題がない一方で、合格しても、不合格でもどちらでも自分たちの利益につながる構造になってるんですね。さすが上場企業の戦略です。

私も業界歴が長いので、教室長の話のいくつかは業界のスタンダードな見方として、「ですよね」と思うことも多かったのですが、この見方は今までしたことがなくて、とても新鮮でした。enaは高校受験部を持っているので、確かにこの戦略が成り立ちますから。

なるほどーと思えるお話でした。

私立中高一貫の難関校合格実績でいったらSAPIX一強ですが、この戦略なら、SAPIXと競合しない家庭を取り込むことがが可能ですし、不合格になっても公立中高一貫受験の際の費用と都立高校受験の塾費用とのトータル塾費用で生徒一人当たりの単価を引き上げることが可能です。

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