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お手本はない芸術作品

アート

年長息子は規則性が好きです。

赤ちゃんの頃、クルマを横一列に並べて遊んでいて、キレイにきっちりすることを好んでいました。これは教えたものではなく、生まれ持った性格というか素質だと思います。逆に、年少娘はおおざっぱです。この点において二人は対称的。

ただキチッとしているところはよい面とよくない面があって、たとえば、よい面としては親がつべこべ言わなくてもとにかく丁寧さにこだわってくれる点です。雑に書いても平気な幼児に綺麗に書かせるのは至難の業なので、そういった苦労はありません。一方で、よくない面としては、ひらがなをはじめて書いたときも、お手本とおりに書けないものだから、癇癪を起してすぐ泣き叫んでしまって。

場合によっては、自分の思い通りに書けないもんだからか書こうとしなくなって、さらには、書かないものだから余計に書けなくなる…という負のスパイラルに入るリスクもあります。

よく字が汚いから、式を書こうとせずに計算間違いを連発するお子さんもいますが、これも同じ理由です。年長息子は今は字がきれいにかけずに癇癪を起すことはさほどないですが、最初はホントひどかったです。

ただ今も絵を描くことを好みません。お手本があったとしても、お手本通りには描けませんから。さらにはそもそもお手本となる何かがないと彼は自由に描くことができないません。

「こういうのはどう?」

とお手本を見せてようやく書こうとしますが、だいたいはお手本を真似ます。(少しアレンジしてくれることも増えつつありますが。)

きちっと描きたいがゆえの几帳面な性格的なものなのですが、もっと自由に描きたいものを描いていいんだよ、と言葉で話してもなかなか伝わりません。ちょっと線が曲がってしまうだけで嫌がります。

そこで、先日、年長息子と箱根の彫刻の森美術館に足を運んで、芸術作品に触れてきました。

「あたまがない」

「てがない」

「ヘビがきれてる」

「なに、あれ~」

とか、言いながら自由なアート作品をたくさんみてきました。

ちなみに、ピカソの絵を見て、年長息子はひたすらに、

「へん」

「へん」

「へん」

「へん」

と連呼していました。(笑)

「これは有名な絵が上手な人の絵だよ。」

「絵は自由に描いていんだよ。」

と都度話したのですが、少しでも伝わってくれればいいなと思います。

年長息子は、もともとの性格的にルール通りきっちりでないと通用しない数学やプログラミングの世界のほうが向いているのだと思うのです。

それはそれでよいのでその方向性の力をより伸ばしていければよいと思うのですが、たまには、ルールのない真似ではない表現の自由さを感じてもらうためにも、絵画の世界に連れていく機会を設けるのもよい刺激になるかもしれません

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